───そこは、手を伸ばす者たちの戦場。
M市に住む平凡な高校生・石間誠司はある朝、B.I.N.D.S.“猟犬”隊隊とバイサズジャームとの交戦エリアに入り込んでしまい覚醒、戦闘に助力したことを切欠に、同隊に配属されることになる。
バイサズの力を持たずして怪物に対抗しようとする“猟犬”の精鋭たちと、彼らを守り前線に立つバイサズたち───西隅、ゆの、そして氷室。
それぞれがそれぞれの傷を抱えて、それでも日常を守ろうとする。
多くのものが掌から溢れ落ちていく中でなお、己の夢を守るために、石間は仲間たちと茨の道を駆け抜けていく。
石間 誠司、西隅 和葉、氷室 一希、深海 ゆの
鷺崎 朱茜、降旗 佳人、坂波 靜香
三隅 柊吾、八田 修司、東昇 蒼空、
アナザア、“電子制御”
ネビュラ(、甘狐 紺)
弱肉強食において絆を追い求めること
ボス:強化バイサズジャーム
氷室隊vs.バイサズジャームの戦域でワーディングに巻き込まれた石間、強烈な頭痛に耐え、爆音と悲鳴の響く戦場に誰かを救助するために侵入。
実際に一人を熾烈な戦いから守ることに成功するが、代わりに自分が致命傷を負ってしまう。
死の間際で覚醒できたのは単なる幸運に過ぎなかったが、氷室隊にとっては出会うことの少ない僥倖だった。
西隅に守られ、氷室の指示を受けながら、石間はジャームを撃退する。
バイサズとして氷室隊に所属することになった石間は、西隅・ゆのの指導の下で変身と近接戦闘の訓練を受け、共に調査に臨む。
氷室班はバイサズの存在を軸にアンダーグラウンドを侵食しつつあるセルを調査していた。
やがて隠された流通路と“ウズメ”の符号に辿り着いた時、生体鎧を纏うバイサズジャームの集団が隊を襲う。
数と連携の有利に伍され、バイサズとノーマル、地力の差で押される隊の面々の危機を間近に、“誰かの夢を守る”ことを新たな夢と決めた少年が叫ぶ。
「───変身!」
初回、または(及び?)第三回で石間がネビュラと接触。
煙に巻くような会話の後、ヒントを与えられる。
ボス:三隅柊吾、一川誉+手勢
登場:甘狐紺
ルートの一端を押さえられたことで幾らかの情報を得、UGNの他班、警視庁との合同で調査が進む“ウズメ”事件。
やがて拠点と思しき施設の存在が明らかになるが、それはFHバイサズセルから派遣されたバイサズジャーム・一川の仕掛けた罠だった。
尋常のバイサズを遙かに上回る攻撃能力を持つ三隅と、崩された連携の隙を着実に突く一川の連携に対し、氷室は二正面作戦に打って出る。
「あの怪物に食らいつけ、石間。私たちが事を片付けるまで保たせろ」
「はい!!」
天才対凡人。遙かに遠き微かな光、突破口を求めて、永く短い数十秒の戦いが幕を開ける。
ボス:東昇蒼空(or 尾上櫻子)、“電子制御”
“ウズメ”の本体に迫りながらも、一歩及ばず手がかりを失った氷室隊。
三隅との戦闘で完全敗北を喫した西隅は、調査と訓練に没頭し、自身を追い詰める。
案じる周囲を余所に、状況は悪化していく。
電子走査の最中、“電子制御”が仕掛けたトラップにかかり、ゆのの肉体が昏睡状態に陥る。
それは西隅の心の救いとなりかけた少女……吸血衝動を抱いた友人、東昇が西隅に仕掛けた因子が切欠となり、発動したものだった。
通信途絶の間際に残したキーワードを鍵に、“電子制御”がバラまく噂とパニックの渦を掻き分けた先で、西隅を先頭とする分隊はバイサズセルメンバーとしての正体を現した東昇と戦闘する。
意識体と切り離され衰弱していくゆのの肉体と、炸裂を間近にした二つのZA爆弾。
迫る二つのタイムリミット、焦燥を抑えきれず猛る西隅を、東昇の放った一撃が打ち抜いて───。
傷ついた西隅分隊を守り、東昇を撃退(一定以上のダメージを与えると撤退する)、“電子制御”を小拠点であるトレーラーごと確保出来ればクリア。
突如として出現し、一夜の内に数十人に及ぶバイサズを狩り殺した怪物・Null Void。
バイサズのそれを含むあらゆる攻撃が減衰され、驚異的な勢いで回復・収奪を実行するそれに対し、有効とされる唯一の手段は「βの因子」を打ち込み、「αの因子」を叩き付ける隙を作り出すこと。
度重なる捕食を繰り返し、出動した防衛隊の装備をも取り込んで存在規模を増すvoidに、対策部隊は連携しての攻撃作戦を計画する。
雨のように降り注ぐ攻撃に立ち向かう氷室隊。
もう既に壊れてしまった誰かの、誰の声も届くことのなくなった心、その爪牙を掻き分け、血路を開くべく飛び込む石間たちは手を伸ばす。
激しい打ち合いの先に、僅かな救いがもたらされることを信じて。
ボス:一川誉、“ウズメ”精鋭、“渦目”、東昇蒼空
“電子制御”の確保により、捉え損ねた“ウズメ”の全容に再び食らいつく氷室班。
西隅も仲間との会話を通して、己の中の抑圧に向き合い、もう一度前線に立つ覚悟を固める。
総力を挙げて拠点を包囲し、全力の迎撃を見せる“ウズメ”とも戦線を拮抗させるが、一川の奇策により氷室が撃破され、隊の通信が途絶してしまう。
混乱の中、崩壊する前線を必死に駆け抜ける石間・西隅・ゆの。
戦闘に参加している全トループの被害を最小限に抑え、全滅を防ぎ敵の撤退まで保たせられればクリア。
なお、マスターシーンで渦目or一川に情報を与えるネビュラの姿が描かれる。
「“人間”の君たちがどこまで辿り着けるか、見せてもらうよ……石間くん」
ボス:三隅、東昇、一川、渦目、“ウズメ”
“ウズメ”、バイサズセル、メイカーズセルら複数勢力が連携して仕掛ける対UGN攻勢、“大狩り”が実行され、各地で次々とUGN-FHの火蓋が切って落とされていく。
瀕死の負傷により一時行動不能となった氷室は、秘められた己の過去について語る。
大きな打撃を受けた氷室隊の前線への復帰。起死回生の攻勢への参戦。
それは三隅、東昇、一川、そして“ウズメ”、面々がそれぞれとの戦いに決着を付けることを意味していた。
「石間、西隅、私で隊を分割する。目的は十中八九出現が予測される“我々の敵”の撃破。
───任せるぞ、石間、西隅」
救われなかった物語に、伝えるべき応えを響かせるために。
己自身の過去を越えて、今に礎を打ち立てるために。
率いる仲間、倒れていった仲間たちの前に立ち、約束した未来を掴み取るために。
各人、各隊がそれぞれとの戦いに勝利すればクリア。
ボス:ネビュラ
激戦の果てに勝利を掴み取った氷室隊。
力を使い果たした石間の前に、αを捕獲したネビュラが姿を見せる。
「僕は見てみたかったんだ。足りないものを思い出した人間たちが、
それでもこの星の上で美しく生きていくことが出来るのかどうか……」
己の素性を明らかにし、バイサズボスについたネビュラを追い、永山・入椅子隊と共に氷室隊は最後の戦いへと赴く。
紺を介してゼノスの支援を受け、ネビュラを撃破することでエンディングとなる。
ネビュラは地球降下に際して多くの消耗を被っており、ここで敗北することで消滅する。