43歳 / 男 / FHエージェント / UGN『プロジェクト・セフィロト』発起人
ノイマン / ノイマン
“釘を鳩尾に撃ち込む”事で変身する。
朽ちた樹木の様な外骨格を形成している、全身に亀裂が走っており内部が見えるがそこにあるべき肉体は見受けられない。
ただ黒々とした虚空がのぞくばかりである。
癒着型、発声部位は表皮。乾いた木々が罅割れる様な音。
血縁者。それは彼にとってあまりにもシンプルな絶望だった。
「我らは獣にあらじ、我らは今一度ヒトに立ち返る必要がある。」
バイサズを人間に戻す研究を行うことを骨子とした『プロジェクト・セフィロト』の発起人。
自身もバイサズであり、いつか通常の人間ないしオーヴァードとして衝動からの脱却を願っていた。
『プロジェクト・セフィロト』はその内容が一部『プロジェクト・アダムカドモン』と類似している事から、ある種の事情通には『第2次プロジェクト・アダムカドモン』と揶揄される事もある。
バイサズとしての覚醒時に娘を襲いかける。
幸いにして当時一緒に行動していたUGNエージェントの行動により娘の命に別状は無かったが以降バイサズを人間に戻す研究にのめり込む様になっていく。
普段は娘の血液パックで捕食衝動を抑えている。
「我々は我々の生命の意味を今一度検証する。」
「その生命の木の先にある果実を手にする。」
『プロジェクト・セフィロト』発足後程なくして彼のエフェクト《インスピレーション》がある種の答えを導き出す。
少なくとも自身が生きている間にバイサズが人間に戻す技術は開発されない。
全てが否定された。
彼にとってこの研究はいつか日常に帰るためのか細い糸だったのだ。それが否定された。
故に彼はジャーム化する。
「崇高な大義は往々にして反転する。」
ジャーム化した彼はその事実を隠蔽したまま密かにFHと接触『プロジェクト・セフィロト』で得た成果を売り渡すと同時にFH内で新たに対となる計画『プロジェクト・クリフォト』を指導。
その責任者として『マスター・イグドラシル』となる。
『プロジェクト・セフィロト』の成果でUGN所属のバイサズを弱体化し『プロジェクト・クリフォト』の成果でFHのバイサズを強化、さらには新たにバイサズを生み出す。
UGNとFHとを巻き込んでプロジェクトが暴走する様はまさに『第2次プロジェクト・アダムカドモン』と呼ぶに相応しい惨状であった。
『イグドラシル』の目指す先は何か。
もはや彼自身にもそれは分かってはいない。
彼はその変異後の姿と同様に空虚になって果てていた。
43歳 / 男 / UGNエージェント / UGN『プロジェクト・セフィロト』発起人
ノイマン / ノイマン
“釘を鳩尾に撃ち込む”事で変身する。
朽ちた樹木の様な外骨格を形成している、全身に亀裂が走っており内部が見えるがそこにあるべき肉体は見受けられない。
ただ黒々とした虚空がのぞくばかりである。
癒着型、発声部位は表皮。乾いた木々が罅割れる様な音。
血縁者。現在は娘の血を培養した輸血パックを使用している。
白い長髪と蒼い瞳が特徴のドイツ人。
バイサズを人間に戻す研究を行うことを骨子とした『プロジェクト・セフィロト』の発起人。
自身もバイサズであり、いつか通常の人間ないしオーヴァードとして衝動から脱却する日を望んでいる。
『プロジェクト・セフィロト』はその内容が一部『プロジェクト・アダムカドモン』と類似している事から、ある種の事情通には『第2次プロジェクト・アダムカドモン』と揶揄される事もある。
ただし『セフィロト』には現状でFH等の介入もなく『エンゲージリング』や『カラー』などの一定の成果が上がっており停滞から暴走した『アダムカドモン』とは明確に異なるというのが支持者達の見解である。
アドルフ本人は人道派で知られる研究者であり光長とは旧知の仲である。その為穏健派からの信頼も篤く、しばしば多くの難題が彼の元に持ち込まれる。
15歳 / 女 / UGNチルドレン / 高校生
ノイマン / ブラムストーカー
“釘を左手の掌に撃ち込む”事で変身する。
白い花びらで覆われた姿、花びらは時間ごとにどんどんと散っては咲いていき刻々と姿を変える。
切除型。ブチブチと何かが食いちぎられる様な水っぽい音。
愛情”のこもったもの。
以前は父からの贈り物を良く口に含んでいたが最近はあまり美味しくなくなった。
現在はとある食堂で提供される手料理を好んで食べている。
バイサズ化した父、アドルフに襲われる事で自身もまたバイサズオーヴァードとなった少女。
その場に居合わせたエージェントの働きにより一命は取り留めたが左手の小指が欠損している。
その後アドルフの捕食傾向を鑑みてUGNに引き取られチルドレンとして育てられる。
現在は定期的に採血を行い父に送っており、また父からも定期的にアクセサリーが送られている。
当初はこのアクセサリーを捕食対象としていたがある時期から対象から外れてしまう。
彼女自身走る吉もないがそれはアドルフがジャーム化したタイミングとほぼ同じであった。
現在は学校に通いながら任務をこなしている。
学校でのあだ名は『ゲルマンヤクザレディ』
35歳 / 男 / UGNエージェント
サラマンダー / ハヌマーン
“エンチャントファイアと宣言する”全身が燃え上がった後に赤熱する鉄のような外骨格が形成される。
癒着型、発声部位は眉間。銃声のような乾いた炸裂音。
夢と希望の篭ったモノ、野望とも。プロジェクトXをダビングした記録媒体を一通り再生した後で食うのが通常。
「責任は取るから好きにやれ!私も好きにやる!」
バイサズ対策部隊全体統括。
新しい物好きでバイサズ対策においても有用と判断した対策を次々取り入れようとする。
『プロジェクト・セフィロト』の研究に目をつけたのも彼であり”リヴァイアサン”を通じてその成果の導入を図った。
状況が行き詰まると勘に任せて自ら動こうとする傾向があり、責任者にも関わらず最前線で目撃されることも少なくない。
勘の的中率自体は高いため周囲も彼の行動を止めるに止められずにいる。
19歳 / 女 / UGNエージェント / 唖者
ソラリス / ソラリス
遺産継承者:”グルウェイグの呪い歌(失われし歌声)”
「…… (とても困った顔)」
暗めの服だが身振り手振りの大きい、表情がころころと変わる印象はとても明るく見える子。首にチョーカーをつけている。
バイサズ対策部隊全体統括の秘書として金剛寺 光長と共に配属された。何かと暑苦しく、大声で決定を下す彼とは対象的に無口であり声をほとんど出さない。意志疎通は主にテレパシーか筆談か手話。
特技は速記、手話、絵、タイピング。
能力としては遺産により変性した声による洗脳、催眠による支援や情報処理、封鎖担当で、それ以外は一般人と身体能力はほぼ一緒。
主に自ら前線へとむかう統括を筆談用のメモで統括の頭をひっぱたいて止めようとする姿がよく見られる。
しかし、結局失敗しついてく様子ので最近無駄なのかなぁ、と思っている。
本人は”グルヴェイグの呪い歌”は自分が死ぬまで持ち続けて死蔵させたいと思っている。
幼い頃に声が遺産で変性し、常時催眠音声となっている。それにより行方不明者を出したことでUGNに保護された。
小さいころは圧迫し停止させる安全装置がついており、その痕が今でも残っている。
いまでも手に負えなくなったら首のチョーカー思いっきり引っ張って止めてください、と周囲に言っている。
ブラックドック / キュマイラ
衝動:加虐
もみあげとつながった髭が顔の外周をぐるっと覆った鈍い色の金髪の男。
表の顔は投資銀行を経営しており、UGNへも資金面での参画が多い。
しかし、一般には知られていないレネゲイド関連の情報を用いて巨額の利益を得ており、インサイダー取引に該当するのではないかと非難を受けることも多い。
そういった在り方からUGN内部でもあまり好かれておらず、冷遇される事が多いのを常々不満に思っている。
キュマイラとブラックドックのエフェクトを組み合わせて巨大な半生半機の四足獣となる事ができるが、見掛け倒しであり戦闘力はあまりない。
その見た目と内情のギャップを指して"ミニ・ライオン"と揶揄されている。
「フン、兵隊なんぞ金で買えばいいのだ。この現代で自らが力をつけるなんてバカげている。」
「私の資金がないと何もできん癖に文句を言うんじゃない!」
26 / 女 / ”ワルキューレ”リーダー / UGN『プロジェクト・セフィロト』メンバー
エンジェルハイロウ / ハヌマーン
秘密兵器
TYPE-γ3 “破局因子” 『智慧のルーン』:
所有者に保有していないシンドロームのエフェクトを一つ習得させることが出来る。
このアイテムを所有した場合基礎侵食率を10上昇させる、これはこのアイテムを破棄しても下がらない。
更にこのアイテムで習得したエフェクトを使用した後にロイスを1つタイタス化する。
タイミング常時のエフェクトを習得していた場合初期ロイスとシナリオロイスをタイタス化する。
燃えるような赤い目の女性。
幼少の頃レネゲイド絡みの事件でアドルフに救われた経験を持つ、この時に両親を失いオーヴァードに目覚めた為アドルフに引き取られた。
成長後はアドルフの右腕として活躍、その過程で出会った行き場の無いオーヴァード達に手を差し伸べUGNに引き込みながら彼の勢力拡大にも貢献した。
アドルフがジャーム化、FHへ密かに離反しても付き従うことを決意。同じ志を持つメンバーを連れて”ワルキューレ”セルを立ち上げる。
活動内容は矢張り勧誘。
そのほかにも『プロジェクト・クリフォト』の実験体、『エインヘリアル』の素体となりうる人間の拉致などにも手を染めている。
ちなみに”ワルキューレ”セルは2人リーダー体制を取っており、もう1人のリーダー”スクルド”は彼女とアドルフの遺伝子を組み合わせて作られたデザインベビーである。
アドルフは”ワルキューレ”セルのメンバーに《ガラルホルン警報》の端末を与えている。
これは彼女達が計画の最終段階において安全圏へと逃げ出すことができるようにと言う配慮だが は最後までアドルフに付き従うつもりでいる。
1才未満(外観は7歳児相当)/ 女 / ”ワルキューレ”リーダー
ノイマン / ノイマン
非バイサズ、通常オーヴァードの幼女。衝動は恐怖。
アドルフとルビアの遺伝子から作られたデザインベビー、その外観は幼い頃のサラに酷似するがルビア譲りの紅いツリ目気味の目が特徴。
生み出されて1年未満、人格の引き継ぎや転写なども行われていないがノイマンの超頭脳により『ワルキューレ』セルの運営に支障がないほどの知性をすでに獲得している。
彼女は主に『セフィロト』および『クリフォト』の研究者たちの要望を統合し必要ない人材、及び実験体の割り出しや剪定を行う業務を担っている。
『ワルキューレ』セルは彼女の選定に従って研究者の勧誘や実験体となる犠牲者の拉致などを行なっていることになる。
ルビアを母と捉えており、人格的には彼女の喜ぶような行動を優先して行っている。
これは母が喜ぶと自分も嬉しいという子供そのものの思考から来るものである。
アドルフを父と呼ぶのもルビアのためであるが彼を父とは捉えていない。
尊敬するべき知性の持ち主であることはわかっているがそれ以上に彼が自らにとっての最悪の捕食者である事を自覚している、彼に向ける最大の感情は恐怖である。
γ兵装のリスクを無限調達可能な一般人に肩代わりさせ、使用者の負担を軽減するためのシステム試作機。
培養液に充たされた三つの円柱形のユニット、それに接続された多数の電子機器からなる巨大な機械群。
動力となる人間の不要な部分(首から下)を切断し、ユニット内の培養液に沈めることで兵装の管制装置とする。
人体部分の生命維持は全て接続された機械によって行われ、検体(の脳)には兵装稼働に関する処理のみを実行させる。
───という目論見だったが、オーヴァードですらない一般人にはあまりに大きな負荷がかかるため兵装1つに対し三人分の脳を必要とする。
回路の損耗もあまりに早く効率に問題があったため、当実験は継続を断念、”フライア”へと引き継がれることとなった。
クリフォト実験体廃棄物
エグザイル / ブラム=ストーカー / モルフェウス / ウロボロス
一つの身で4つのシンドロームを操る事を目標として作られた実験体。
その目論見は成功し、その身に宿った4種のシンドロームによる同時攻撃による圧倒的攻撃力を誇る。
しかし防御に回ると途端に動きがちぐはぐになるなど戦力としての不安定さも残る。
宇宙服のような全身をくまなく覆った厚手の服にヘルメットをしておりその顔は窺い知れない。
その身体は縦にも横にも大きいがバランス感覚が弱いようでたまに何もないところでこけては一人で文句を言っている。
実際には巨体の中に二人分の臓器が無造作に詰め込まれており、エグザイル/ブラム=ストーカーの個体とモルフェウス/ウロボロスの個体が混じり合って存在している。
生命維持の一部を外装のスーツに頼っているためスーツを破壊されると自らのエフェクトで身体を補修し続けなければ死亡してしまう。
そのため二人の意思疎通が比較的簡単な攻撃時は問題なく動くが、反応にずれの生じる防御時には連携の乱れから崩れやすい。
12歳 / 女 / クリフォト実験体
オルクス / ウロボロス
衝動:飢餓(殺戮)
トリガーは「髪を切る」こと。このために小刀を常に持ち歩いている。
ちろちろと青く燃える炎のような模様が不定形に浮かぶ白い鱗に全身が覆われる。
切除型。大鐘を撞くような、重く響く金属音。
清らかさの象徴。香、清水等。
与えられた部屋で常に香を焚いているため、着物にも香りが染みついている。
適正のある個体をαの残滓に曝露させ続けることによって体内に残滓を蓄積させ、α因子の再生を目論むプロジェクト・コード「デフラグ・α」の被検体。
実験の過程でα因子の収奪の性質に強い影響を受け、展開した領域内に存在するものの生体エネルギーを吸収する能力を得た。加減は効かず、効果範囲に立ち入ったもの全てが能力の対象となるため、普段は展開幅を極小に狭めることで被害を抑えている。
本人はこの異能を厭っており、自分自身に対して非常に抑圧的。
クリフォト実験体
ハヌマーン / ハヌマーン
ジャームの遺伝子から「正常な」オーヴァードを作り出すことを目的に実施されたプロジェクト、コード「トリニティ」において、ΩルートでUGNに収容された三隅柊吾の死体から生成された培養・量産型実験体。
背面、肩甲骨の間に検体番号が刻印されており、外見は元となった三隅と瓜二つの幼い少年。髪の長さや成長の度合いには若干の個体差があるが、どの個体もオリジナルの持っていた自傷癖、偏食、情緒不安定はしっかり受け継いでいる。相変わらず捕食に難があるため、暴走を防ぐために定期的に「共食い」をさせている。
凡そ自然発生的な感情を持たず、喜怒哀楽と躁鬱が脈絡なく切り替わるため、複数体並べるとまるで違う性格をしているように見える。
素材がジャームであること、生前にバイサズの生成する劇薬を投与され続けたこと、α因子の影響を強く受けていることなどから安定した培養は極めて困難であり、データ上の見掛けに反して発現するエフェクトは個体ごとにランダムかつ多様。
中にはエフェクト云々以前に身体的・精神的に明らかな障害を持つ個体もあり、そういった「欠陥品」や実験で使い物にならなくなった検体は「廃棄分」とされバイサズ用の人肉代替食料として加工される、あるいは投薬などの人体実験に用いられる。
計画は狩野柊吾の完成をもって目的を達成することとなったが、順調に培養できた個体は兵器としてそれなりの戦果を見込めること、そうでない個体にも活用の道があることから、αの残滓が各個体に与える影響に研究の主眼をシフトして実験を継続中。
クリフォト実験体
ハヌマーン / ウロボロス
変身に際し、特別なトリガーは必要としない。
黒い靄のような不定形の痣がまばらに皮膚を覆い、足元に落ちる血溜まりのように赤い影から蛇とも腕ともつかない触腕が伸びる。
癒着型。心電図のフラット音のような、高く平坦な機械音。
悪意の込められたもの、あるいは悪意そのもの。
自身に向けられる敵意、研究所内での冷遇等、現状対象には事欠かないため症状は非常に安定している。
実験体 / 複製体 / 不死者 / 神速の担い手 / 輪廻の捕食者 / 遺産継承者:ミストルテインの鎧殻
TYPE-γ1 “屠殺因子” 『ミストルテインの鎧殻』
見た目はやはり三隅と瓜二つの、癖の強い鳶色の髪を腰の辺りまで伸ばした10歳前後の少年。
”666”の研究成果をもとに三隅の遺伝子と狩野の残骸を掛け合わせ、志賀の胎を借りることで生まれた「成功例」。
志賀が自身のことを自分の子であると認識していないのは重々承知の上で(捕食の一環として)彼女のことを「かあさん」と呼び続けては毎度袖にされている。
また、ひょんなことからスクルドのことを「ねえさん」と呼び慕っているが、こちらはまんざらでもないらしく都度世話を焼かれているもよう。
ダインスレイフプログラム搭載、γ因子によって再生された『遺産』の適合者。データスペック上は並のオーヴァードであればエフェクトを使うまでもなく殺し切る程の破格の性能を持ち、実験コードである”九泉の凷”の他、”聖嫁戴(コルポサント)””星墜とし(スカイフォール)”等多くの異名で呼ばれる。
10歳 / UGNチルドレン / クリフォト研究員
ノイマン / ブラックドッグ / エグザイル
「こっちは、向こうとは結構雰囲気違うんですね……」
元々はUGNでセフィロトの研究員をしていた。
プロジェクトがクリフォトと合流した時に見たスクルドに一目惚れし、支部長に直談判の末クリフォトへと配属変更となった。
ノイマンのシンドロームを持つため通常の同年齢児よりは遥かに賢いが、ちぐはぐなトライブリードであることがコンプレックスであり、ピュアノイマンへの憧れが強い。
彼はまだ、このプロジェクトの本当の姿を知らない。
セフィロト実験体
抑制剤の開発が完了する前に行われていた試験においてヒト組織を発現するようレネゲイドによって操作された遺伝子組み換えブタ。
この試験では食肉用のブタに人間組織を作らせることによって、そのブタを食べることで食人衝動を抑えることを目的としていた。
しかし、費用と時間がかかる割には衝動抑制効果がほとんど見られず中止となった。
その内の一頭がバイサズオーヴァード化したためサンプルとして保管されていた。
本来なら殺処分されるはずだったが「ヒトに危害を加えずにバイサズに関する実験ができる」という理由で生かされている。
人間
延長戦第一部「Ωルート」の結末として、自壊する揺籃Ωからサルベージされた未和ささめの姿。
Ωルートにてササメの絶望を受け入れてしまい、彼女と共に揺籃Ωの一部となったささめは、肉体を失い戻ってくることの叶わない存在のはずだったが、入椅子との間に結ばれたロイスと、彼女による必死の説得により、再び現実に帰還した。
復活の代償として身体は喪失前よりも幼くなっているほか(小学校高学年ほど)、「もう一度人生をやり直したい/させたい」と願ったササメ/βの願いを反映し、オーヴァードではない、病の消えたごく普通の少女となっている。
性格もそれらの変化に伴い明るく、無邪気になっているようだ。
Ωから生まれた存在であるため、“α・βの遺産”の一部と見なされ、それを求めるUGN・FH他各勢力から狙われているが、光長統括を始めとする日本支部の面々に手厚く守られ、新しい日常の中で元気に暮らしている。
(「絶対的人間」、レネゲイドウィルスに感染も発症もせず、何があってもオーヴァードやジャームにならない、という特徴を備える……とされていたが、前作ラスボスの今作への影響を鑑み、実装するかどうか現在は審議中。
また「幼Ωと対存在であるため、お互いの存在を感じ取れる」という特徴も構想されたが、そちらも実装するかどうかは現在審議中)
レネゲイドビーイング
延長戦第一部「Ωルート」の結末として、自壊する揺籃Ωが消滅の際に産み落とした「小さなΩ」とでも言うべき存在。
第一部の主人公たち、UGN本部、FH、その他の勢力、そのどれにも感知されておらず(或いはゼノスの頭目“プランナー”都築京香は気付いているかもしれないが)、消えゆくササメとβの末期の願い「私たちの希望の行く末を見守ってほしい」に従い、主人公たち、及び、“α・βの遺産”を取り巻く人々の姿を見つめている。
第二部では、迫る脅威を外部から観測・俯瞰し、ササメが最期に信じた「希望」、捕食と被食の螺旋の中でそれでも光を見つめて生きていく主人公たちのことを、影ながら支える役割を担う。
また、同じΩ(α・β・ササメ)の出自から生まれた存在に対しては家族意識を持っており、彼・彼女らを守る際にもその力を振るう。性格はしっかり者クールとのこと。
幼ささめと同じく小学生程度の外見ながら、そのスペックは「Ω」として完成されており、火力は尋常の追随を許さず、バイサズを含むオーヴァード/ジャームによる攻撃は一切通用しないほか、α・βの力に依存した攻撃に対しても高い耐性を持つ。
唯一の弱点は“α・βの遺産”と人間の知を掛け合わせて生まれた「次の段階」、“γ”の力への対抗手段を一切持たないこと。
彼女は「終わったモノ」、Ω――ササメの遺産の管財人であり、ササメの死した後新たに生まれた力に対しては耐性を持たない、持つことが出来ない。
ササメの研究データの内、彼女が自身の脳とβの中に保存していた重要情報を保持しており、死者の願いに基づく範疇で、その知識を分け与えることがある。
レネゲイドビーイング
延長戦第一部「Ωルート」において生み出された無数の量産型“羊頭腐肉”。
その突然変異体であり、揺籃Ωと共に宙へと還った彼女たちの血を唯一そのまま受け継ぐモノ。
幼Ωと同じく、その存在と出自は殆ど誰にも感知されていない。
能力性質だけは“羊頭腐肉”のそれを受け継いでいるが、幼Ωとは異なり、引き継いだ使命も、願いに対する応答責任も持たない、気ままな存在。
第二部の舞台裏で、スピンオフ主人公的に活躍する。